私は、今のように大規模に栽培する以前に、様々な業者から通販でキンリョウヘンを取り寄せて栽培していました。
その中で、某超大手種苗通販会社から購入したものが、秋の到着時に花芽無しの状態で、次の春は咲かず、その次の春も咲かず、なんとその次の春にも咲かないということがあったのです。これには非常にがっかりしました。
コストと生産効率を突き詰めていくと、キンリョウヘンは実生苗を大量に生産するのが一番手っ取り早いんですが、実生苗の場合、稀に、いつまでたっても花を咲かせない性質を持った個体が生まれることがあります。
花芽を確認してから販売すればそういった個体は排除できますが、大手の種苗メーカーの場合、農家から送られてきた在庫を横流しするだけなので、そんな細やかな手間はかけていられないのでしょう。
巴里沙農園では、「花が咲かない実生株」という苦い経験をお客様に味わってほしくないので、発送は10月以降、花芽を確認してからという規定を設けました。
品種によっても異なりますが、当園の標準品の場合、春に以下の写真のような状態になる規格の鉢が届きます。花芽は1~2個です。(撮影日は3/20)



当園のスケジュールでは、6月ごろから予約を受け付け、花芽が確認でき次第、10月ごろから発送に移ります。発送は予約の早い順に良株を出していきます。12月ごろのご注文の場合、その年の受注状況によっては、花芽が1個だったり、花が小さかったりする場合もありますが、そのような株の場合、お客様の元でさらに一年間栽培することで、次の年には立派な花が咲くように育てることが可能です。
もともと、巴里沙農園が大規模にキンリョウヘンに取り組むようになったのは、一年限りで弱って枯れてしまったり、次年度から花がつかなくなってしまう巷のキンリョウヘンへのアンチテーゼを提唱したかったからでもあります。共生菌根菌を栽培に生かすことで、植物栽培に強くない養蜂家の方でも、無殺菌・低肥料・放任気味の管理で、毎年咲いて病気に強いキンリョウヘンを育てることが可能となったのです。
栽培に関する質問は、こちらの問い合わせフォームからお願いいたします。園主自ら、適切なアドバイスをお返しします。
一回限りではないキンリョウヘンを皆様と共に育てていけたらと思っています!