駿台森林文化実習、待ち箱設置

4月から、地元駿河台大学の森林文化実習っという授業でニホンミツバチの先生を担当することになりました。

先生といっても、ほぼほぼボランティアワークで、講師料の代わりに、大学敷地内の森の中に授業用とは別のプライベート養蜂場を開設することを交換条件としてもらってます。看守さんが常に校門にいて、車の出入りをチェックしているので、防犯面で完璧な第三養蜂場を手に入れました(笑)

ニホンミツバチの授業は、始まるのが4月中旬からということで、分蜂の早いものがもう始まっている時期でもあります。それなんで、授業開始を待たず、本日、巣箱を設置してきました。

巣箱自体は、1月のめちゃくちゃ寒い日に、学生さんや職員さんと一緒に7組作ってあって、今日はその巣箱に巣落ち防止棒をセットして、蜜蝋を塗って匂い着けをして、焼き印を押す作業をしてから、大学の森の中のちょうどいい場所に設置しました。

設置場所は、丘の北側の斜面に3つ、ベース東屋の上の杉林の開けたところに3つ、それぞれ100mずつ離して置くことにしました。残りの一つはまだどこに置こうか思案中。

一応大学の授業なので、様々な条件を試してみて、入居してもしなくても、「ニホンミツバチはどうしてこの巣を選んだのだろう?」っていう考察を課せるように、条件を少しづつ変えています。

飯能は森の町ではあるものの、自然林は少なく、針葉樹の森が多くを占めています。そのため、ニホンミツバチの個体群数は他の地域より少ないような気がしていて、7つの巣箱を置いたとしても、入居してくれるかはわかりません。なんとか7分の1は入ってほしいんだけど、そもそも親となる巣がないと話にならないのでねえ。初めての場所だけに、期待と不安が入り混じります。

待ち箱は、重箱式の飼育箱を巣門段含めて3段にしたものです。重箱一段は145mmなので、容積は20リットル弱といったところ。待ち箱としてはこのくらいの大きさがちょうどいいかなと個人的には思っています。巣門は板を噛まして可変できるタイプで、今回はとりあえず8mmの高さに設定してあります。

設置が終わって、帰りがけ、開花まで20日ほどとなったキンリョウヘンを教授に預けてきました。研究室棟の日当たりのいい廊下で開花調整してもらって、授業開始のころに咲かせる予定。

駿河台大学は文系の私学で、この授業もニホンミツバチを生物学的な研究対象とするようなマジメな授業ではありません。それよりむしろ、里山の中での現代人の余暇活動としての養蜂を、文化的な面から検証するような授業を設計しようと思ってます。

私みたいな凝り性の人間は何をするにしても、ともすると自然科学とかデータとかをこねくり回しがちなんですが、一つの活動に対しての取り組み方って、文系的な緩いものも当然あっていいと思うのです。その点でいうとニホンミツバチ養蜂は、ガチ勢からライト勢まで、老若男女問わず誰もが惹かれる要素があって、科学的でもあり文化的でもあり、包摂する範囲が広く、自然へのとっかかりとして非常に優れた活動だなと感じています。

キンリョウヘン栽培も、養蜂も、私の基本的な視点は科学とデータに寄っています。が、たまにはそういう難しい視点から脱却して、直感的で文化的な感性で取り組むことも大事だなと。実際、今日の参加者の一人の女性が、設置された巣箱をみて「この光景がかわいい!」って言ってて、「ああ、そういう感性は昔の自分にはあったかもだけど、いまは全く抜け落ちてるなあ」なんて思ったのです。

そういったふとした気づきを与えてくれるから、ボランティアワークも切り捨てるべき無駄な時間では全然ないんですよね。このあいだ開業届を出してから、ビジネス視点になりすぎてピリピリしてたところがあったのだけど、今日は癒しの時間になりました。この先生業は、2週に一度の自分の癒しの時間にしていこうと思います。

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