石垣巣のニホンミツバチの分蜂が待ち箱に入居

私の友人の翁(76)が小間使いとして働いているお寺の石垣に、昨年の春からニホンミツバチの自然巣ができていました。石垣の裏側に水みちができたところの土砂が流されて空洞ができていたようです。石垣というのは、意外にもニホンミツバチがよく営巣することで知られていて、土の中というじめじめした環境でも、ミツバチにとっては住み心地がいいみたい。

翁からは前々から、「あそこに巣を置けば捕れるぞ」と言われていて、大石さんのキンリョウヘン引き取り2回目が終わってトラックが空になったタイミングで、私の待ち箱を2つ設置してきました。設置日は4月2日です。

設置した巣箱はか式規格の飼育箱と、杉丸太の丸胴です。丸胴の方には開花した状態のキンリョウヘンを置きました。飼育箱の方はまだ蕾のキンリョウヘンです。

毎年、このあたりの分蜂のピークは20日ごろからなので、2日に設置すればまあ余裕でしょーと思っていました。

がしかし、石垣巣に変化が現れたのは予想よりも早く、設置から3日後の4月5日の正午ごろ、翁から、

「石垣の巣の入り口でハチが黒い塊になってんぞ!」

という連絡が来ました。詳しく状況を聞くと、巣門の入り口の石のところにべたーと薄くハチがたかっているとのことでした。とりあえず、

「それはまだ分蜂じゃないけど、分蜂の準備運動みたいなものだから、そのままそーとしておいて!」

とだけ伝え電話を切りました。

そして本日4月6日、キンリョウヘンが置いてあるから、もし分蜂してても待ち箱に入ってくれているだろうとは思ったものの、気になって仕事が手につきそうにもないので、朝いちでお寺に行ってみました。

すると、奥の丸太巣箱のほうに分蜂群が入居していました!早めに待ち箱設置しといてよかった!

昨年の夏、飼育していた2群が立て続けに逃拠し、それ以来、「日本蜜蜂を飼ってない金稜辺農家」という不名誉な称号を頂いていた巴里沙農園なんですが、汚名返上できそうです(笑)

まあそれは抜きにしても、こうして巣箱の横に座って見ていると、やっぱりニホンミツバチはめっちゃ可愛い!

セイヨウミツバチも同じようにかわいいんだけど、あのワーカホリックぶりが少し機械的に思えるときもあって、その点、ニホンミツバチは個々の個体が自分の意志を持って、良くも悪くも自立して唯我独尊な感じがして、人間味を感じます。

久しぶりの再会でうれしくて動画も撮ったので、ここにあげておきましょう。

さて、無事入居が決まったのは良かったんですが、ここからもう一つ課題があります。

それは、この巣箱をどうやってうちに持ってくるかということ。

この丸太巣箱は、中にか式規格の巣枠が入るようになっていて、今回も巣枠を数枚仕込んでいました。

うちの丸胴巣箱は、か式規格の巣枠が数枚入るように作ってある。今回は、昨年逃去した巣の巣枠を保存しておいたものを誘引剤として1枠仕込んで設置した。
待ち箱の場合、探索バチに邪魔だと思われないように、か式規格の巣枠はアンダーバーを取り外した状態で巣箱に収納する。

今のところ、この巣枠をうまく使って、捕獲現場で丸胴から飼育箱に巣枠ごとハチを移してからうちに持ってこようという作戦を立ててるんですが、箱替えと移動という二重のストレスでニホンミツバチが機嫌を損ねないか少し心配しているのです。

丸胴のまま運ぶのも一つの手かなとも思うのだけど、この丸胴、厚みがあって結構重いのよね。それに、丸胴でうちまで運ぶならそもそも巣枠を仕込む必要なくないか?という、丸胴+巣枠というフォーマットそのものの全否定にもなってしまいかねないわけです。

やはり、せっかくなら、「入居しやすい丸胴で捕獲して、移動と飼育は軽くて規格化された飼育箱で行う」というシステムを巴里沙農園の定番の捕獲技術として定型化してみたいとも思いますね。

安全をとるか、技術の向上をとるか。ここは非常に悩むところ。

いずれにせよ、あと5日ほどはこのまま静置して、ハチ達がある程度まで巣脾を作るのを待ってみましょう。

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