キンリョウヘンの蕾から開花までを観察してみる①原種小株

キンリョウヘンの開花を分蜂時期に合わせるため、我々養蜂家は鉢を室内に取り込んで促成栽培するわけですが、ある程度何度も開花を経験しないと、「この蕾は開花まであと何日だろう?」というのがわかりづらいもの。

そこで、同じ花芽を定期的に写真に撮って、開花までの成長の様子を記録してみました。

今回の観察の対象となる株は、赤花の原種を、昨年の5月に6号の駄温鉢に株分けして植え替えたもので、株としては小型ながら、しっかりと花芽を付けたものです。

昨年12月中旬までは屋外で管理して、それ以降はうちの2階の部屋の日当たりのいい南向きの窓際に置いて管理していました。この部屋では暖房はめったに点けないのですが、晴れの日の昼間は室温20℃に迫るくらい暖かくなります。一方で夜は3℃ほどまで室温が低下します。日照が直接当たるのは、朝10時から午後2時くらいまでという感じ。そこそこ乾くので、水遣りは週1日程度、鉢底から流れ出る水が1cm腰水になるくらい与えていました。

キンリョウヘンの開花にとって重要な条件として、「花芽を一定期間低温に遭わせる」というのがありますが、12月中旬までの屋外管理と、この部屋の夜間の寒さとで、その条件はクリアできたようです。

我が家2階の「洋裁部屋」という名の嫁さんの基地に置かせてもらってました。
昨年11月26日の様子。小さいながらも植え替え年に花芽が出た。この後12月中旬から部屋に取り込んだ。
1月27日、花芽が動き出した。
2月15日、つぼみが見え出した。
2月22日、つぼみ部分が莢から完全に露出。
3月7日、花房の全容が見え始める。花数は少なそうだ。
3月11日、つぼみ一個一個が成長し始めている。
3月17日、つぼみ一個の長さが1cmほどになる。ぷっくりとしてきてもうすぐ咲きそうな気配。
3月26日、開花。
埼玉のこの辺だと分蜂はまだもう少し先だけど、もしもの時のために待ち箱の前に設置してみた。

こうしてみると、1月下旬に花芽が動き出してから開花まで約2か月かかっていますね。

無加温の部屋で、夜間は一桁前半まで冷えるので、促成栽培効果はひと月分ほどだったでしょうか。12月から取り込んでいたにしては遅いなといった印象です。とはいえ、このあたりはまだ分蜂が始まっていないので、開花促進効果は十分すぎるほどあったと言えます。

もっと急激に開花促進したいときは、リビングなど、暖房の点いている部屋に置く必要があるでしょう。その場合は、2月ごろまでは無加温の部屋で、最後のひと月ほどを加温の部屋でというように、徐々に高温度にならす必要はありそうです。

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