巴里沙農園(パリサ農園)は、埼玉県飯能市の里山にあります。
園主の私、山川剛は、固定種の種苗専門店「野口種苗研究所」で8年間勤務しながら、半農半Xのような形で、畑をやったり、ブルーベリーを育てたり、薪を割ったり、セルフビルドで小屋を建てたり、狩猟をしたりして、自然と共に暮らしてきました。数年前、友人の分蜂蜂球をうちにお迎えしてからは、養蜂にどっぷりとはまってしまい、和バチと洋バチ両種を飼うようになりました。
ニホンミツバチを飼育するようになると、遅かれ早かれ必然的にキンリョウヘンという植物と出会うことになるわけですが、私は職業柄、キンリョウヘンという植物そのものにも少なからぬ関心を持つようになりまして、用土の改良や健康なランを育てる手法の研究をするようになったのです。そして様々な用土で検証を重ねるうちに、根に共生している菌根菌の存在が栽培の成否を分ける重要なファクターなのだという結論に至ったのです。
そんな折、私の師である「東洋ランの大石」の大石氏と出会い、大石氏が高齢のために事業縮小を考えられていることを聞き、「蜂と植物が大好きな私にとって、キンリョウヘンの生産という仕事は天職なのでは」という思いが沸き上がり、大石氏のキンリョウヘン事業を引き継ぐ決意をしました。今思えば、私がキンリョウヘンの共生菌の存在に行きついたのと、大石氏の事業譲渡のタイミングは絶妙に同期していて、なにか不思議な運命に導かれているような気もしています。
共生菌とランについて、私の研究はまだまだ発展途上なのですが、私なりに、「作りづらい、毎年咲かない、病気になる」という今までのキンリョウヘンのイメージとは真逆の栽培法をある程度確立できたと自負しています。菌と共生関係を構築したキンリョウヘンは、無農薬でも病気に強く丈夫で、粗放管理でも毎年よく咲きよく増えます。そんな株を安定供給し、ニホンミツバチカルチャーを盛り上げていけたらと思っています。
ちなみに、巴里沙農園は私の妻のあだ名「パリサ」からとっています。
プロフィール

山川剛
平成2年生まれ、35歳
横浜国立大中退後、植物のWEB販売の自営を経て、野口種苗研究所に入社。栽培アドバイザー業務、在庫管理業務、種苗生産業務などを担当し、8年間勤務。在職中に現在の妻と結婚し、名字が変わり、農家に婿入りする形となる。
野菜や果樹など、植物栽培全般が大好物で、キンリョウヘン以外でとくに好きなのはブルーベリー。現在、800本の苗を自家育成中で、3年後くらいから摘み取り観光農園もやりたいと思っている。最終的には蜂とブルーベリーのテーマパークを作る野望を持つ。また、化学殺ダニ剤と巣礎に頼らないセイヨウミツバチ養蜂の実証研究にも没頭中。
駿河台大学森林文化実習、ニホンミツバチ養蜂部門講師を担当。また2026年4月より、東京の三鷹オーガニック農園でセイヨウミツバチの自然養蜂講師を担当予定。ミツバチに関しては日本・西洋どちらもそれぞれの良さがあると思っていて、今後も両者を飼育予定。(コラムー日本or西洋、どちらを飼うのがいいの? )
ニホンミツバチにはよく逃亡されます(笑)

パリサ
園主の妻
職業はパティシエで、我が家の一室を改造した菓子工房「Manoir de Pariça」でひっそりとお菓子を焼いています。専門はフランス田舎菓子で、うちの畑で採れた素材を使ったお菓子は、このあたりでは知る人ぞ知る一品。基本的に個別オーダーのみに対応した販売体系ですが、飯能市の窯元「飯能窯」で焼き菓子等を購入できます。
農家の娘なだけあって、自然系スキルがネイティブに高く、薪割などもこなす。猫好き。
園主とは22歳の年の差婚です(笑)

猫たち(きび、モーちゃん、つゆ)
私も妻も猫派で、3匹の猫と暮らしてます。三匹とも全員♂
1匹は子猫時代に畑で拾い、2匹目はその子の父親で、3匹目はある日いきなり玄関に現れてそのまま住み着いています。
基本的にフレンドリーなので、農園に遊びに来た際は撫でてやってください(笑)
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